交渉 

 

 

「残念ながら、俺とお前は対等じゃない」

そう言った男が突きつけたものを見て、
もうひとりの男は嘘のように黙った。
「…どこで、…」
「無駄口はいい.返事をしろ」

「Noならこれが出回る.
 俺が死んでもな」

不穏な動きをした男に淡々とそう告げると、
諦めたように舌打ちをした。

「……いいだろう」
「どーも」

 

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